Monday, July 28, 2014

(605) 大横綱


昨日、名古屋場所の千秋楽は本当に手に汗を握るものだった。琴奨菊が豪栄道に負けると、誰もが息を詰めて白鵬と日馬富士の横綱対決を見守った。白鵬が日馬富士に負けると、白鵬、琴奨菊、豪栄道が12勝3敗で並び、三つ巴の優勝決定戦になる可能性があった。

だが白鵬は強かった。日馬富士に勝ち、30回目の賜杯にも勝った。相撲と言えどもスポーツである。数字がものを言う。しかもこの数字は特別な意味を持つ。横綱として別格であることを示す数字だ。白鵬より前にこの数字に近づき、達成したのは2人しかいない。戦後の相撲界で伝説となっている、大鵬と千代の富士である。

初めて白鵬を見た時はそれほど印象に残らなかった。まだ新横綱だったし、同じくモンゴル出身の横綱、朝青竜がいたからかもしれない。朝青龍は近年の相撲取りの中でも際立った力士だった。だが一連の不祥事から早々と引退した。その間、白鵬は控え目だったが、目標に向かってコツコツと精進する姿に、安定した横綱の風格を見せるようになっていった。現在29歳の白鵬はこのまま順調にいけば、大鵬や千代の富士を越える可能性は十分にある。そして歴史に名を留める最高の力士となるに違いない。

(大きいサイズの写真はカラー、白黒ともFlickr内の「日本あれこれ」で見られます。

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